金商法
株式市場では、株の取引を円滑に、公正に行われるように金融商品取引法(金商法)が制定されています。株式市場におけるルール違反を取り締まるために、証券取引等監視委員会が設置されています。
委員会は、証券取引所や証券会社の店舗を検査するなどして、公正な取引が行われているかどうかを監視し、証取引法に違反する取引が見つかった場合、検察庁に告発したり、金融庁長官に行政処分を勧告したりします。
金融商品取引法で不正とされる行為は、以下のようなものがあります。
・インサイダー取引:企業の役員や従業員、その関係者が、自分の会社に関する情報が公表される前に、株を売買する行為。
・損失補てん:証券会社が、株の取引で損をした顧客に対して、その損失を穴埋めする行為。
・相場操縦:ある会社の株を大量に購入して株価を上昇させ、株価をつり上げてそのピークで株を売って利益を得る行為。
・風説の流布:特定の会社の株価を上げたり下げたりすることを目的にウソの情報を流す行為。
・有価証券報告書虚偽記載:上場企業は、その業績や株主の状況などについて記載した有価証券報告書を毎年公表することが義務づけられており、業績が悪いことを隠すために有価証券報告書に事実と異なることを記載する行為。