会社四季報の見方 その2

株主の欄には、株主の数と持ち株数の多い株主が上位10位まで記載されています。カッコ内の数字は、全株式に対する持ち株数の比率を表します。ここで企業がどの企業グループに属しているか、どこの企業と取引関係にあるのかがわかります。

株主の欄の下の方にある外国とは、外国人投資家のことです。一般に外国人投資家は各企業についてよく研究しており、取引関係に縛られずに、業績がよく経営が安定していて成長が見込める企業に投資すると言われています。

浮動株は1単元以上50単元未満の株を所有している株主の持ち株比率で、個人投資家の持っている株の比率と考えていいでしょう。この比率が高いと個人投資家に人気があるということですが、価格が変動しやすいといえます。

株式、財務欄には、発行されている株数と売買単位が書かれています。総資産のうち株主資本は返す必要のない企業自身のお金なので、株主資本比率が高いほど財政的に安定しているでしょう。有利子負債は利息をつけて返済しなければならない借入金です。これが多いと元金や利息の返済が企業の経営を圧迫します。

ROEは株主資本を使ってどれだけ利益を上げたかということを示す指標で、数字が高いほど、効率よく利益を上げたと判断されます。最高純益の次にあるカッコ内の数字は、これまで最も利益を上げた決算年月です。11.3とあれば、2011年3月期決算ということです。

資本移動の欄では、株式が株式分割などでどのように増えたかがわかります。例えば、分1→1.1とあれば、1対1.1の割合で株式分割を行ったということを示します。無と書かれているの無償増資という意味で、これは株式分割と同じと考えて大丈夫です。

資本移動の下には、株価の推移に関する情報があります。ここには上場以来の最高値と最安値、および最近の最高値と最安値、株価の推移が書かれています。右の列にある数字は出来高です。

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