配当金の受け取り方
企業は決算によって確定した収益について、いくら配当を出すかを決め、利益処分案を作成します。これに基づいて権利確定日に株主名簿に記載されている株主に配当金通知を郵送します。
配当金の受取方は4つあります。
・特に手続きをしなければ、株の発行会社から配当金受領証が送られてくるので、株主はそれに署名・捺印してゆうちょ銀行等へ持って行き、現金に引き換えます。引き換えには期限があります。
・株の発行会社にあらかじめ配当金払い込み指定書を送って、指定の銀行口座に配当金を入金してもらう方法もあります。換金の手間はかかりませんが、複数の銘柄を保有していれば、それぞれの発行会社に通知が必要です。
・株券の電子化により、証券会社の口座に配当金を入金してもらう株式数比例配分方式が可能になりました。複数の銘柄を保有していても、配当金をまとめて受け取れるのがメリットです。
・事前に指定した銀行口座(ゆうちょ銀行を除く)に入金してもらう、登録配当金受領口座方式です。複数の銘柄を保有していても複数の証券会社で取引していても、配当金を1つの銀行でまとめて受け取ることができます。
権利確定日に株主名簿に名前が記載されていると株主に配当が支払われるので、株の所有期間には関係がありません。例えば、権利付最終日ぎりぎりに株を購入しすぐに売却したとしても、その人は配当が得られますが、1日遅れて権利落ち日に株を買った人は、1年株を保有し続けて初めて配当を得ることになります。