株主と経営

株主になると配当や優待といったメリットの他に、株数に応じて企業の経営に参加する権利が持てます。しかし、株主数の多い上場企業ではすべての株主が経営に参加することは不可能なので、日々の経営は取締役が行い、企業にとっての重要事項は取締役会で決定します。

企業は株主に定期的に事業の運営状況や業績などについて報告を送ります。また、最低年に1回株主を集めて株主総会を開きます。取締役の決定や辞職は株主総会での承認が必要です。

株主総会では1株につき1票の議決権を持てるので、たくさん株を持っているほど大きな権利があります。発行済み株式の100分の1株以上持っていれば株主総会に議案を提出でき、100分の3以上で取締役の解任請求、10分の1以上で会社に解散を請求することができます。

過半数の株を持っていると会社の経営権を握ることもできます。ちなみに全株式の5%以上を持っている株主は財務省に届出が必要になります。これは5%ルールといいます。企業の株をたくさん持っている株主は大株主、一番たくさん持っている株主は筆頭株主になります。

株主は企業の経営に参加することができますが、企業が赤字を出したり借金を背負ったときの責任は持ち株数に応じた金額だけになります。これは株主有限責任の原則です。

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