投資信託
投資信託は、大勢の投資家からお金を集めて数十億~数千億のファンドを作り、その資金をファンドマネージャーという運用の専門家が株や債券で運用します。運用によって得られた利益は、出資額に応じて投資家に分配されます。
投資信託を扱っているのは、証券会社、銀行、郵便局などで、これらは販売会社で投資信託の販売のみ行っています。ファンドの運用をするのは運用会社(投資信託会社)で、ファンドの資産を預かり、投資信託会社の指示に従って実際に株や債券を売買するのは信託銀行です。
投資家から見た投資信託のメリットは少ない資金でも運用できることです。株や債券を買うには数十万~100万円程度の資金が必要ですが、投資信託なら1口1万円前後から買うことができます。出資額が小さくても数がまとまると大きな資金になるので海外での運用や多数の金融商品への投資など、個人では行えない規模の大きな資金運用が可能です。
また、1つのファンドで分散投資ができることもメリットです。投資信託は数十から数百の株や債券に投資するので、1つ1つの株・債券の価格の変動が平均化されて値動きが小さくなります。専門家が運用してくれるというのもメリットの一つです。
投資信託はファンドの資産を何でどのように運用するかによってたくさんの種類があり、投資家は自分にあったもの、必要なものを選んだり組み合わせたりすることができます。銀行や郵便局で販売されているものでも、元本保証はありません。得られる収益はファンドの運用次第なので、分配金の増減はあります。