企業の収益力

株価を動かす最大の要因は企業業績なので、各企業の業績を知ることは銘柄の選定にとってとても重要です。企業業績は、決算期ごとに発表される損益計算書と貸借対照表の数字によって知ることができます。

損益計算書で一番重要なのは、1年間の収支決算の数字である当期利益です。会社四季報や会社情報では、ここ何年かの当期利益の推移を知ることができます。前々年、前年より利益が増えていれば、その企業の業績が伸びていることになります。この数字の前に▲がついていれば、それは収支がマイナスになったことを意味しています。

通常の損益計算書は項目が縦に並んでいて、上から順番に計算していくようになっています。売上高は、本業での収入です。売上原価、販売費及び一般管理費は本業に関わる支出で、売上高からこれらをマイナスしたものが営業利益です。

営業利益に営業外収益をプラスし営業外損失をマイナスしたものが、経常利益です。営業外収益は受け取った配当金や利息など、営業外損失は支払った借入金利息などです。

特別利益は不動産を売却した利益などの臨時収入を表し、特別損失は災害による特別利益を加え、特別損失を差し引いたのが、税引前当期利益です。これに法人税、住民税及び事業税がかかるので、その税額をマイナスし当期利益を出します。

経常利益の赤字を埋めるために資産を売却して特別利益が多くても経営状態がいいとはいえません。税金の割合は、経常利益のおよそ50%弱なので、当期利益が経常利益の半分から大きくかけ離れているなら注意が必要です。

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カテゴリー: 株式投資のテクニック | Tags: , ,


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